SuperGT 17年規定 GT‐R マシン解説~空力編~
今シーズンも無事開幕しましたね!(開幕戦は悪天候によって大波乱なレースでしたね。怪我人が出なかったことが不幸中の幸いだったと思います。)
さて、そろそろ本題に入りたいと思います。
GT500クラスはDTM(ドイツツーリングカー選手権)と車両規定の統合を目指しており、2014年からDTMとトランスミッションやブレーキ、リヤウイングなどの部品の共通化が行われています。エンジンはDTMと異なり2リッター直列4気筒直噴ターボエンジンが搭載され、これはスーパーフォーミュラと共用されています。2017年の車両規定ではDTMとの共通化が進み、これによりダウンフォースレベルが2016年車両から25%程度削減されました。
NISSAN GT-R NISMO GT500 主要諸元
全長 | 4,725mm | エンジン型式 | NR20A | |||
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全幅 | 1,950mm | エンジン仕様 | 直列4気筒直噴ターボ | |||
全高 | 1,150mm | 排気量 | 1,998cc | |||
ホイールベース | 2,750mm | 最大出力 | 550ps以上 | |||
車両重量 | 1,020kg | 最大トルク | 50kgm以上 | |||
駆動方式 | 後輪駆動 | 燃料リストリクター | 燃料リストリクター | |||
クラッチ | カーボン製5.5インチ 4プレート | トランスミッション型式 | トランスアクスル6速シーケンシャル | |||
ホイール | (前) | 12J-18 | サスペンション | (前) | ダブルウィッシュボーン | |
(後) | 13J-18 | (後) | ダブルウィッシュボーン | |||
タイヤ | (前) | 30/68-R18 | ブレーキ | (前) | ベンチレーテッドカーボンディスク 6ピストンキャリパー |
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(後) | 31/71-R18 | (後) | ベンチレーテッドカーボンディスク 4ピストンキャリパー |
↑↑↑こちらのマシンは2016冬に発表した2017規定マシンです。①
↓↓↓2014規定のマシンに比べてフロントスポイラーの短縮やリアウイングの大型化していることがわかります。(写真は2014年規定)②
先ほどの2017年規定①のデザインライン以下を見ると、2014年規定②のエアロをほぼそのまま踏襲していることがわかります。
↓↓↓2016年 ニスモフェスティバルのときサプライズ登場した230号車です。①のときとラテラルダクトが変更しているのがわかります。フロントタイヤ後方の気流を上に持ち上げるコンセプトは変わっていませんが、より後方までスロープが伸びていることがわかります。
↓↓↓2016-2017 セパンテストで登場した230号車(ニスモ開発車両)です。
ラテラルダクト後方が変更している?(画像からでは判断できませんね。)なんといってもフロントのカナード、フリックボックスが大きく変更されているのが特徴だと思います。サイドのフェンスが小さくなりました。カナードの角度も水平に近く寝ています。
↓↓↓先ほどのフリックボックスと比較すると違いがわかると思います。
↓↓↓ 開幕戦以降 ラテラルダクト内のスロープには小さなフィンが設けられました。
さてこれで2017シーズンは終了です。
↓↓↓2017-2018セパンテスト